はやいもので独立して来年ではや10周年。長いような短いような不思議な感覚です。
デザインの仕事は一番長く続けていますね・・・
独立当初を振り返ると、クライアントとの付き合い方やアドバイス内容等、随分変化してきたような気がします。
その中で気付いた自分なりの自信の持ち方を考えてみました。
せまい考えに固執していた時代
最初はこうでなくてはいけないという視野の狭い考え方をお客様に押し付けたり、お客様の事を第一に考えなければ、◯◯◯しなければといった、独りよがりの使命感に縛られ、そんな自分に疲れていたと思います。
今思うと、自分に自信がなくて、自信のない自分をお客様に投影させていたのかもしれません。
例えば、価格の改定後に、自分が必要と思って値上げして依頼をいただいた時
「このお客様の状況からするとこの価格は厳しいのではないか」と勝手な心配をして、安い価格のものをすすめるたりしてました。
本来、私が心配するべきは財布の中身ではなく、いかにそのお客様の依頼内容を全うできるか、どうすればお客様の目的が達成できるのかに注力することです。
なぜなら依頼いただいた時点で、お客様は価格に「納得」しているのです。
今までを振り返る時間を定期的につくってみる
独立して間もない頃は、とにかくなんでもトライしてがむしゃらに突きすすんで、失敗も成功もたくさん経験した方がいいと思います。
しかしある程度年数を重ねてからは、今までを振り返る・立ち止まる時間、機会を設けることをおすすめします。
その時に一番にまずしていただきたいことが『自分の性分を知る』こと。
私はズボラ人間のくせに完璧主義者といったややこしい性格です。
本棚には埃をかぶって埋もれた「らくちん〇〇」「一日10分で◯◯」なんてタイトルの本は数知れず。
なのに完璧主義の自分が「デキナイ自分」を責めるわけです。で、自信がなくなるかorひがむ。
こう書いていてもめんどくさい奴だなぁと思います(笑)
自分がどういった性分か理解する
今までの自分を振り返ってみて、気付くことが多くあると思います。そして多くの経験を得たことにも気付きます。
その中で、どうしても不得意だな、苦手だなと思ったものは手放す。
得意で好きな事は続けるといった選択ができる自分になっていることにも気づきます。
「まめでデキル人」の真似をしてできるはずがない。だって根本がズボラなんだもん。
だったら、いかに楽しくワクワクしながら継続できるのかを自分流で考えた方が自分を責めることがなく、自信をなくす事はないのではと行き着いたのが最近のことです。
性分というのはなかなか変わらないと私は思っています。それに今まで十分に◯◯◯しなければに縛られて頑張ってきた方も多いはず。まず自分の性分を知って、駄目だなと感じている部分を愛おしく感じてみて、駄目な自分に合った方法を探ってみてはいかがですか。