リーフレットやチラシ等の紙媒体は、紙の大きさで掲載情報量が限定されるので、「手にとってもらう」、「最後まで目を通してもらう」にはどうしたらいいかを考えます。
そこで、大切な事の一つが「お客様の目線」で考えてみること。
お客様がどういう状況、心理状態でチラシやリーフレットを手にして、読むのかを想像します。
例えば、イベント告知のチラシを作成して、ある施設に置いてもらえることになったとします。
チラシを置いてもらえるラックが縦置きで、上部1/3しか目線に入ってこないのに、一番見せたい情報が中央にレイアウトされていたら視界には入りません。
という事はここで手に取ってもらえる確率が下がります。
例えば、設置場所に置いてある他のチラシがモノクロで手作りしたチラシが並んでいるとしたら、フルカラーのチラシが入っていれば
目立ちますよね。視界に飛び込んできたら自然に一度は手に取ろうという心理になります。
次にチラシ等を手に取り紙面をみる時に重要になってくるのが、紙面を見る際の視線の動きです。
PCの画面や印刷物などでは、通常視線は最初の左上の角に集まります。(縦書きメインのデザインは右上角)
ここに集まった視線は、下方向または右下方向に向かいます。
これを応用したのが「Z型レイアウト」。
視線の動きに逆らわない、見やすいレイアウトの基本です。
このように人間の性質や目のしくみから考えてレイアウトすれば、お客様が知らず知らずのうちに最後まで紙面に目を通してくれる確率が高まります。
例えば、A4サイズの3つ折のリーフレット等は、手に取った時は、1/3の面のまま表・裏を見た後に、中面を広げて見るので、A4サイズ全体が視界に入ってきます。
先ほどの性質を考えると、いくら3つ折だからといって、レイアウトも1/3に区切るのではなく、紙面全体を使ったレイアウトが見やすいということになります。(内容にもよりますが。)
みなさんもこういった「お客様の目線で考える」ということを念頭に置きながら作成したり、デザイナーに依頼されたものをチェックしてみてください!